フットサルとサッカーは非常に似ているスポーツですが、実はルールにいくつか違いがあります。
ルールが分かっていないと、せっかくのフットサルも楽しむことができませんよね。
そこで今回は初級編ということで、フットサルとサッカーのルールの違いについて解説していきます。
細かなところまで覚える必要はないので、まず知っておいてほしいポイントを10個に厳選してみました。
最後に〇✖クイズもありますので、腕試しにもぜひどうぞ!
①フットサル初心者が知っておくべきルール10選
それでは、フットサルのルールについて、サッカーのルールと比較しながら解説していきます。
以下にフットサルとサッカーの比較表を貼っておきますので、順番に見ていきましょう。
項目 | フットサル | サッカー |
---|---|---|
選手の人数 | 5人 | 11人 |
コートの広さ | 40m×20m | 105m×68m |
コートの種類 | 屋内:木床か人工床 屋外:短めの芝 | 長めの芝 |
ゴールの大きさ | 2m×3m | 2.44m×7.32m |
ボール | 4号球(ローバウンド) | 5号球 |
シューズ | 屋内:屋内用シューズ 屋外:芝用シューズ | スパイク |
ボールがライン を出たとき | ・キックイン ・ゴールクリアランス ・コーナーキック | ・スローイン ・ゴールキック ・コーナーキック |
オフサイド | なし | あり |
キーパーへの リターンパス | 体のどの部分であっても 触ってはいけない | 味方の蹴ったボールは 手で触ってはいけない |
相手との 接触プレー | サッカーのルールと同じ (2010年~) | 不用意に、無謀に、 または過剰な力で行わない 限り反則ではない |
それでは、1つずつ詳しく解説していきます。
1. 選手の人数

フットサルとサッカーの大きな違いは選手の人数です。
サッカーが11人に対して、フットサルは5人で試合をします。
人数が少ない分、ボールに触れる回数が多いというのがフットサルの魅力です。
2. コートの広さ

上の図はフットサルコートとサッカーコートを比較した図です。
実はフットサルコートはサッカーコートの1/9ほどしかありません。
そのため、サッカーに慣れている人だと「狭すぎてスペースがない…?」と感じてしまうかもしれません。
3. コートの種類
屋内でフットサルをするときには、一般的な体育館(木の床)でやることが多いと思います。
本格的な屋内コートだと、タラフレックスやスポーツタイルといった人口床のコートもあります。
木の床 | 人口床 |
---|---|
![]() | ![]() |
・グリップが効きにくい ・ボールが跳ねやすい ・ボールが伸びやすい | ・グリップが効きやすい ・ボールが跳ねにくい ・ボールが伸びにくい |
また、フットサルには芝のコートもあります。
サッカーコートに比べて芝が短めになっていて、ボールが転がりやすいのが特徴です。
フットサルコートによっては、芝のすき間に砂やゴムチップが入っていることもあります。

民間のフットサル場は芝コートのところが多い印象です。
4. ゴールの大きさ

フットサルゴールとサッカーゴールを比較すると上の図のようになります。
フットサルはコートが狭い分、ゴールもかなり小さくなっているのが分かるでしょうか?
大人のゴレイロが立つと、ほとんど隙間がありません。
ただ、フットサルの場合は至近距離からシュートを打てる機会が多いので、みなさんが想像しているよりも得点が入ります。
5. ボール
- フットサル:4号球(ローバウンド)
- サッカー:5号球
サッカー経験者が驚くのがボールの違いです。
フットサルボールの方がひと回り小さいので、始めはやりづらさを感じる人もいるかもしれません。
また、ボールが弾まないようにできているので、トラップがしやすいのも特徴です。

逆にフットサルに慣れすぎてしまうと、たまにサッカーをしたときに、ボールが跳ねるのでビックリすることがあります。
6. シューズ
フットサルシューズにも大きな特徴があります。
以下にフットサルシューズとサッカーシューズの違いを比較しましたのでご覧ください。
項目 | フットサル(屋内) | フットサル(芝) | サッカー |
---|---|---|---|
靴底の形状 | ![]() 飴色か白色のフラット形状 | ![]() 浅いイボイボがある形状 | ![]() 長いスパイクのある形状 |
靴底の材質 | 薄くて柔らかい | 薄くて柔らかい | 厚くて硬い |
革の材質 | 柔らかいものが多い | 柔らかいものが多い | 硬いものが多い |
フットサルでは足裏を使ったり、細かなタッチをすることが多いので、素足感に近い作りになっています。
サッカーの場合は踏ん張りの効くように、硬めの素材でできています。
7. ボールがラインから出たとき
次にラインからボールが出た場合のプレーの再開方法について解説します。
フットサルとサッカーではやり方が全く違うので、必ず覚えておきましょう。
タッチラインからボールが出た場合、サッカーではスローインからプレーが再開されますが、フットサルではキックイン(ボールを蹴り入れる)で再開します。
浮き球でもグランダーでもOKですが、コーナーキックと違って直接ゴールはできません。
自陣で敵の触ったボールがゴールラインから出た場合、サッカーであれば味方のゴールキックから再開されます。
一方でフットサルは、ゴレイロが手でボールを投げて(=ゴールクリアランスといいます)プレーが再開されます。
※コーナーキックはフットサルもサッカーもやり方は同じなので説明は省略します。
8. オフサイド
フットサルにはオフサイドはありません。
そのため、カウンターのチャンスなどでは、相手の最終ラインを気にせずゴール前まで駆け上がってもOKです。
ただ、オフサイドが無いからといって、相手ゴール前にずっといると守備が手薄になってしまいます。

そもそもオフサイドを知らないという人は、逆に混乱してしまう可能性があるので、『オフサイド』という言葉自体を忘れてください。
9. キーパーへのリターンパス
サッカーの場合、GKは味方が蹴ったボールを手で触ってはいけません。
それ以外であれば、GKは制限無く自由にリターンパスを受けることができます。
一方でフットサルでは、ゴレイロへのリターンパスは体のどの部分であっても触ることができません。
もし触ってしまうと、相手の間接フリーキックとなるので注意しましょう。
ただし、以下のような場面では一旦リセットされて、ゴレイロがパスを受けれるようになります。
- 相手チームの選手がボールに触った後
- ボールがハーフラインを越えた後
10.相手との接触プレー
昔はフットサルではスライディングタックルやショルダータックルは禁止でした。
ですが、2010年に公式ルールが改正されて、今ではサッカーもフットサルもファールの基準は同じとなっています。

サッカーと同様に、後ろからのタックルなどの危険なプレーは禁止です。
大ケガに繋がるので絶対にやめましょう!
ただ、過去の名残りもあって、個サルや仲間内での試合では『スライディング禁止』や『激しい接触プレー禁止』としているところも多くあります。
不用意な事故を起こさないように、主催者に事前にルールを確認するようにしましょう。
②フットサルルールについての出題(〇✖クイズ)
ここからは、みなさんがフットサルのルールを理解できたかどうかを確認するために『〇✖クイズ』を出題します。
全部で10問ありますので、腕試しにぜひどうぞ!
- 8~10問正解
完璧です!早くフットサルをやりにいきましょう! - 5~7問正解
もう少し!でもフットサルをやりながら覚えれば大丈夫! - 0~4問正解
残念!もう一度この記事を読み返してみよう!
答え:〇
フィールドプレーヤー4人 + ゴレイロ1人 = 合計5人です。
答え:✖
コートの広さは25~42m×16~25mの範囲内であればOKです。
答え:✖
室内コートだけでなく、芝コートでもフットサルをすることができます。
民間のフットサル場だと屋外の芝コートのところが多いです。
答え:✖
フットサルゴールは横幅3m×縦2mです。
ちなみに、7.32mはサッカーゴールの横幅です。
答え:〇
フットサルボールはサッカーボールより小さくて弾みません。
そのため、初めは慣れが必要です。(※すぐに慣れますが。)
答え:〇
必ずフットサルコートに合ったシューズを履くようにしましょう。
間違った使用をすると、ケガをしたり床を傷つけてしまう恐れがあります。
答え:✖
キックインでは浮き球でもグランダーでもOKです。
ちなみに、キックインからの直接ゴールは認められません。
答え:✖
フットサルにはオフサイドはありません。
答え:〇
基本的にゴレイロへのリターンパスはできませんが、ボールがハーフラインを越えればリターンパスが可能となります。
また、相手選手にボールが触れた後でもリターンパスができるようになります。
答え:〇
2010年のルール改正で、相手との接触プレーのルールがサッカーと同じとなりました。
ただし、フットサル場によっては激しい接触プレーを禁止にしているところもあるので、事前に主催者に確認ておきましょう。
③まとめ
今回はフットサル初心者の方に覚えておいてほしいルール10個について解説しました。
おさらいで、まとめ表を貼っておきますので、最終確認をしておきましょう。
項目 | フットサル | サッカー |
---|---|---|
選手の人数 | 5人 | 11人 |
コートの広さ | 40m×20m | 105m×68m |
コートの種類 | 屋内:木床か人工床 屋外:短めの芝 | 長めの芝 |
ゴールの大きさ | 2m×3m | 2.44m×7.32m |
ボール | 4号球(ローバウンド) | 5号球 |
シューズ | 屋内:屋内用シューズ 屋外:芝用シューズ | スパイク |
ボールがライン を出たとき | ・キックイン ・ゴールクリアランス ・コーナーキック | ・スローイン ・ゴールキック ・コーナーキック |
オフサイド | なし | あり |
キーパーへの リターンパス | 体のどの部分であっても 触ってはいけない | 味方の蹴ったボールは 手で触ってはいけない |
相手との 接触プレー | サッカーのルールと同じ (2010年~) | 不用意に、無謀に、 または過剰な力で行わない 限り反則ではない |
なかなか一度で覚えるのは難しいと思いますので、実際にプレーしながら覚えていけば問題ありません。
とにかくフットサルをやってみるのがルールを覚える一番の近道です!
何はともあれフットサルを楽しんでくださいね!